スイス対スウェーデン 予測 28 5月 2026
🔊 準々決勝の世界選手権では、まったく異なるメンタル状態でプレーオフに臨む2つの代表チームが、再び注目の対決を繰り広げます。スイスはグループステージで全7試合を60分以内で制し、今大会最高の得失点差を記録してグループA首位通過を果たしました。一方、スウェーデンは苦しい戦いを強いられ、痛恨の黒星も経験しながら、最終節でようやく準々決勝進出を決めました。しかし、ここ数年の直接対決では常にスウェーデンが“クロスボウ軍団”にとって難敵となっており、最近のヘッド・トゥ・ヘッドでも連勝を続けています。スイスはこの悪い流れを断ち切ることができるのか、それともスウェーデンが再び大会ホスト国にとって最も手強い相手であることを証明するのでしょうか?
直接の対戦
📊 今年、両チームはすでにユーロホッケーツアーで2度顔を合わせており、いずれもスウェーデンが優勢を示しています。直近の対戦では、スカンジナビア勢が3-0で快勝しました。さらに視野を広げると、スウェーデンはスイスとの直近5回の公式戦で4勝を挙げています。両国が世界選手権で最後に対戦したのは2021年で、その際もスウェーデンが7-0という圧倒的なスコアで勝利を収めました。大会ホストであるスイスがグループステージで見せた驚異的なパフォーマンスにもかかわらず、スウェーデンはその堅守とスタイルの相性から、スイスにとって最も手強い相手の一つとなっています。

スイス チーム概要
スイスはグループステージ最終戦でフィンランドを4-2で下し、大会屈指の強豪であることを改めて証明しました。試合開始わずか5分でアッティリオ・ビアスキとケン・イェーガーのゴールにより2点をリードし、スイスは自慢のスピーディーかつ縦への意識が強いホッケーを展開。特に序盤は圧巻で、ハイテンポかつアグレッシブなフォアチェックでフィンランドを圧倒しました。フィンランドが同点に追いついた後も、スイスは組織力を保ちながら試合を支配し、終盤にはパワープレーを活かして勝ち越しに成功。決勝点は、ティモ・マイヤーとテオ・ロシェットの連携からイェーガーが無人のゴールへ押し込みました。
グループステージ全体を通しても、スイスは圧倒的なパフォーマンスを披露しました。7試合すべてで60分勝利を収め、グループAを首位(21ポイント、得失点差+32=39得点7失点)で通過。これは大会最高の成績です。1試合平均5.5ゴールという高い得点力に加え、攻守のバランスも際立ちます。スイスは最多得点を記録する一方で、相手に決定機すらほとんど与えませんでした。特にオーストリア戦とハンガリー戦ではいずれも9-0と圧勝。最も厳しい試合だったアメリカ戦ですら、3-1で危なげなく勝利しています。現在のスイスは、今大会で最もバランスの取れたチームと言えるでしょう。

スウェーデン チーム概要
スウェーデンは最終節でスロバキアを4-2で下し、プレーオフ進出を決めました。しかし、この試合でも今大会を通じてチームが抱える課題が浮き彫りとなりました。試合序盤からスウェーデンはスロバキアの圧力に苦しみ、第1ピリオドの中盤にはショット数で0-10と大きく劣勢に立たされました。特に、ペナルティ明けの最初の交代では自陣でパックをキープできず、主導権を握られる場面が目立ちました。それでも、トレ・クロンルは徐々に自分たちのホッケーを展開し始めます。試合の流れを変えたのは第2ピリオド。まずヤコブ・シルバーバーグがリードを奪い、続いてイヴァル・ステーンベリがディフェンダーを一人でかわしてバー下に叩き込む、今大会屈指の美しいゴールを決めました。
グループステージ全体を振り返ると、スウェーデンは非常に波のある戦いぶりでした。4勝3敗で勝ち点12、得失点差27-16という成績でグループBを4位で通過しています。開幕戦ではカナダに3-5で敗れ、第1ピリオドから北米勢に完全に主導権を握られて2点差を許しました。また、ノルウェー戦での2-3の敗戦など、痛恨のポイントロストもありました。それでも、スロベニアに6-0、イタリアに3-0と完封勝利を収めるなど、高いレベルのホッケーを披露することも可能です。とはいえ、スイスと比較すると、スウェーデンは守備やディフェンスからオフェンスへの切り替えの安定感で明らかに劣る印象が拭えません。
試合結果: スウェーデン
⚡️ 主力選手
スイス代表では、Sven Andrighetto、Timo Meier、Denis Malginが今大会を通じて際立ったパフォーマンスを披露しています。Andrighettoはすでに13ポイント(4ゴール9アシスト)を記録し、ワールドカップの得点ランキング上位に名を連ねています。Meierも11ポイント(3ゴール8アシスト)をマークし、シュート数でも最も危険な選手の一人として存在感を示しています。Malginは10ポイント(3ゴール7アシスト)を挙げ、トランジションやパワープレーで大きな貢献を果たしています。
スウェーデンでは、攻撃の中心としてLucas Raymondが君臨。7試合で11ポイント(5ゴール6アシスト)を叩き出し、チームをけん引しています。Ivar Stenbergは8ポイント(4ゴール4アシスト)を記録し、トレ・クローナの中でも今大会最大級のサプライズとなっています。Oliver Ekman-Larssonもグループステージで圧巻の活躍を見せており、8ポイント(3ゴール5アシスト)に加え、パワープレーでも欠かせない存在です。
🥅 ゴールテンダー
スイスのLeonardo Genoniは今大会で圧倒的な安定感を発揮しています。セーブ率97.01%、GAA(1試合平均失点)0.50という数字に加え、すでに2度のシャットアウトを達成。特筆すべきは、被シュート数が少ない試合でも冷静さを失わず、ポジショニングミスがほとんど見られない点です。
スウェーデンではArvid Söderblomが主力ゴールキーパーとして起用され続けています。セーブ率89.13%、GAA1.69とやや波はあるものの、チーム全体が安定しない中で何度も守護神としてビッグセーブを連発し、1試合でシャットアウトも記録しました。
編集部による予想
この準々決勝は、今大会屈指の予測困難なカードとなりました。スイスはグループステージをほぼ完璧な形で駆け抜け、開催国として7試合すべてを60分勝利で飾っています。しかも各勝利は最低でも2点差以上。スイスの1試合平均総得点は5.5ゴールに達し、攻撃陣は積極的かつ相手の隙を見逃さずに得点を重ねてきました。特に注目したいのは、選手層の厚さ。スイスは毎試合新たなヒーローが現れ、ディフェンスからオフェンスへの切り替えのスピードも今大会トップクラスと言えるでしょう。
一方、グループステージで波があったとはいえ、スウェーデンはスイスにとって非常に厄介な相手です。直近10度の直接対決ではスウェーデンが7勝と大きくリードしており、2018年から2021年にかけては世界選手権で常にTre Kronor(トレ・クローナ)がスイスを下してきました。さらに、スウェーデンはルーカス・レイモンド、イヴァル・ステーンベリ、エクマン=ラーションといったタレントが揃い、堅い守備を敷く相手にも多くのチャンスを創出しています。ディフェンス面で課題を抱えながらも、スウェーデンはテンポの速いオープンな展開にも強みを持っています。
この対戦で最も注目すべきは、両チームの「head-to-head」と直近の試合での得点力です。世界選手権での直近3度の顔合わせでは、いずれも合計5得点以上が記録されています。また、今大会でのスイスは6試合連続で「トータル4.5オーバー」が成立し、スウェーデンも直近11試合中10試合で同じく5ゴール以上という高い打ち合いを演じています。こうしたデータを踏まえれば、トータル4.5オーバーへのベットは、プレーオフというシチュエーションを考慮しても非常に合理的な選択肢となるでしょう。
